一戸建て中古住宅の火災保険の相場は?保険の必要性や加入タイミングを解説

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一戸建ての中古住宅を購入した場合、火災保険はいくらぐらいが相場なのでしょうか。今回は中古住宅における火災保険料の相場や火災保険の必要性、加入のタイミングを解説します。

一戸建て中古住宅の火災保険の相場

「一戸建ての中古住宅なら保険料は○○円」「新築住宅なら保険料は○○円」という決まった保険料は存在しません。理由は、補償内容や保険期間等、保険料に影響を与える要素が複数あり、同じ立地にある同じ建物でも保険料は大きく異なるからです。そのため一概に保険料の相場をお伝えすることは難しいですが、「保険スクエアbang! 火災保険」にお申し込みされた方の平均的な申し込み条件でシミュレーションした結果をご紹介します。

<シミュレーション条件>

東京都、築20年、一戸建て:80平米、建築保険金額1700万円、家財保険金額500万円、保険期間10年の場合

  • ※引受保険会社:東京海上日動火災保険株式会社の場合
建物構造※1火災保険料の相場(10年)
H構造329,050円
  • ※1「H構造(非耐火構造)」は木造の建物等が該当

上記の保険料はあくまでも一例です。保険会社によっても保険料は異なりますので、保険料が気になる方は「保険スクエアbang! 火災保険」で比較することをおすすめします。

新築でも中古でも火災保険料は変わらない?

中古住宅の場合、「新築よりも建物の価値が下がっている分だけ保険料が安いのでは?」と想像する方もいらっしゃるでしょう。実は、新築住宅でも中古住宅でも立地条件や建物の大きさが変わらない場合、火災保険料はほとんど変わりません。理由は、今の火災保険料は、新価(再調達価額)で評価することが主流だからです。

火災保険料の評価は「新価」と「時価」の2つの考えがあります。

  • 新価(再調達価額) ⇒ 損害に遭った建物や家財と同等のものを再築・再購入するのに必要な金額
  • 時価 ⇒ 経年による価値の減少や消耗分を新価から差し引いた額

「新価」「時価」といわれてもあまりピンとこないですよね。

例えば、新築時2000万円の家を購入した場合、10年後の建物の価値は一般的に約半分と言われています。(注1)もし、災害等で家が大損害を被った際に、時価で評価していた場合、約1000万円しか保証されません。もちろん、2000万円で建てた家なので1000万円では同等の建物を再築することは非常に難しいです。しかし、新価で評価していた場合は、2000万円の家の場合は2000万円全額が補償されます。つまり、新築時と同等の金額が担保されますので、同等の建物を再築することが可能です。

  • ※注1:国税庁の対応年数表から引用

また、2000万円の家が物価上昇により2500万円になった場合、必要な保険金額も新価に合わせて2500万円に設定する必要があります。

新価の算出方法は、以下2つの方法で算出します。

  • 年次別指数法 ⇒ 建築年と建築価額がわかる場合に、建築価額に年次別指数を乗じて算出
  • 新築費単価法 ⇒ 専有面積がわかる場合に、新築費の1平方メートル単価を面積に乗じて算出

⇒「新価」と「時価」について詳しく知りたい方はこちら

中古住宅における火災保険の必要性

火災保険への加入は新築住宅・中古住宅問わず、万が一のリスクから家を守る為に必要です。

火災保険は、火災による損害だけでなく、近年多発している自然災害で被った経済的な損害から、盗難や破損・汚損等の人的な損失まで、幅広くカバーしてくれる心強い保険です。もちろん、火災保険に入ることで保険料を払うことになりますので、家計への負担にもなりますが、もし火災保険に未加入の時に、火災で大切な家を失ってしまったら、 生活を立て直すには莫大なお金と時間が必要になりますよね。火災や自然災害は、いくら気を付けていても、100パーセント防げるものではありません。 最悪の状況に陥らないために、中古住宅でも火災保険には必ず加入しましょう。

古い家だと火災保険に入れない?

近年、都会での生活疲れやスローライフの憧れ、セカンドライフ等の理由から、地方の田舎に古民家等を購入して田舎暮らしをする人が密かに増えています。古民家には築年数50年以上の物件はざらにありますが、そこまで古い家だと火災保険に入れないのでは?と気になる方も多いのではないでしょうか。

築50年以上の家でも、火災保険に加入することは可能です。建物が古いからという理由で火災保険に加入できないことは、基本的にありません。しかし、建物の築年数によっては、一定の条件を満たしていないと保険料の評価額を新価にできないことや、保険料が高くなることがあります。また、一部ではありますが、一定の築年数を超えると加入できない保険会社もあります。いずれも各保険会社に確認することをおすすめします。

築年数が古い家でも入らないとダメ?

築年数40年、50年以上の古い家の購入を検討している人の中には「建物が古すぎて価値は全くないが、それでも火災保険に入らないとダメなのか?」と考えている方もいるのではないでしょうか。

実は、古い家だからこそ、補償内容の充実した火災保険に加入しておくと安心です。

近年、火災保険では、自然災害による損害への支払いが火災による損害を大きく上回っています。台風による暴風雨により家の屋根瓦が破損して雨漏りしてしまったり、大雨により家が浸水してしまったり、大雪で屋根がつぶれてしまう等の被害は実は火災よりも多く発生しています。築年数の古い家は耐久性も低い分、被害も甚大になる恐れがあります。そのため、十分にカバーできる火災保険に加入する必要があると言えます。

また、築年数の古い家を火災保険の対象にする場合は、「類焼損害補償特約」の付帯も検討してはいかがでしょうか。「類焼損害補償特約」は、火災や破裂・爆発により、近隣の家の所有物に損害が発生した場合に、保険金を支払う特約です。

築年数の古い家は、木造建築で耐火性等が低いことが多いですが、万が一火災が発生した場合、火災範囲や規模が大きくなる可能性が高いです。延焼範囲が大きくなると、近隣の家へ燃え広がり、近隣住民へも大きな被害を及ぼす可能性が高くなります。

過失による火災の場合、「失火責任法」という法律により、損害賠償責任を負わないことになっています(重過失は除く)が、損害を受けた近隣住民が火災保険に加入していない、または修復に必要な保険金を十分に受け取れないといった場合でも、「類焼損害補償特約」を付帯していれば近隣住民が受けた損害を補償できます。

周囲を巻き込むような大きな事故の発生リスクに備え、「類焼損害補償特約」を付帯することをおすすめします。

火災保険の加入のタイミングはいつ?

中古住宅を購入した際、火災保険の加入のタイミングはいつ?引き渡し日から補償が開始できるよう、できれば、引き渡し日の2週間前の契約締結を目途に、余裕をもって手続きを進めましょう。

中古住宅を購入した際、火災保険をどのタイミングで検討し、いつまでに契約すればいいのか悩まれる方も多いのではないでしょうか。

火災保険の契約は、中古住宅の引き渡し日から補償が開始となるように行いましょう。火災保険の加入手続きにかかる期間は保険会社によっても異なり、契約まで1日でできるところもあれば、1週間以上かかるところもあります。引き渡し日から補償を開始できるよう、余裕をもって手続きを進めましょう。できれば、引き渡し日の2週間前の契約締結を目途に手続きするとよいでしょう。

住宅ローンを利用して中古住宅を購入する場合、火災保険の加入を必須としている金融機関がほとんどです。ローン返済中に家が火災等による災害に遭った場合でも、ローン返済のリスクを最小限に留めるためです。

なお、住宅ローンを利用する際に、ハウスメーカーや金融機関から火災保険を勧められることがありますが、必ずしもその火災保険に加入する必要はありません。

中古住宅で火災保険に加入するときの必要書類は?

火災保険の加入時には、必要となる書類がいくつかあります。必要書類は一戸建てとマンションによって異なり、保険会社によっても異なる場合があります。今回は、中古一戸建ての場合に必要な書類をご紹介します。

まずは、火災保険の「見積もりを申し込む」際に必要な書類をご説明します。

見積もりの申し込み時に必要な書類は、住まいの情報を証明する書類です。具体的には建物の所在地、建物構造、床面積、建築年月を確認できる書類です。これらを確認できる資料は以下です。

住まいの情報を証明する書類
  • 建築確認申請書
  • 確認済証
  • 検査済証
  • 登記簿謄本(全部事項証明書)
  • 重要事項説明書   など

このような書類を用意・確認しながら各保険会社への申し込み、火災保険の比較をするのは、時間と手間がかかります。そのような面倒を省くのに「保険スクエアbang! 火災保険」のように一括で各保険会社を比較できるサイトもありますので、保険会社毎に入力が面倒な方はぜひご利用ください。

次に、火災保険の「契約」の際に必要な書類をご紹介します。

一戸建てで契約をする場合は、建物面積や建築年月、建物構造、耐火性能等を確認するための資料が一般的に必要となります。一般的に必要となる資料は以下となります。

契約の際に必要な書類
  • 建築確認申請書
  • 確認済証
  • 検査済証
  • 登記簿謄本(全部事項証明書)
  • 重要事項説明書
  • 納税、不動産取引の書類
  • 建築確認申請書
  • パンフレット、設計書、仕様書、図面
  • 施工者、ハウスメーカーによる証明書

必要書類でわからない点は保険会社の担当者に相談すると良いでしょう。

中古住宅の火災保険料を節約する方法

火災保険料を節約する方法 必要な補償を備えつつ、少しでも保険料を節約できる方法をご紹介!

火災や自然災害といった万が一の場合に役立ってくれる火災保険ですが、保険料はなるべく抑えたいですよね。しかし、保険料の安さを求めるあまり、肝心の補償内容が乏しくなってしまっては本末転倒です。そうならないためにも、中古住宅に必要な補償を備えつつ、少しでも保険料を節約できる方法をご紹介します。

必要のない補償を外す

火災保険は、補償範囲によって保険料が変わります。もちろん補償範囲が広いほど保険料は高くなります。火災保険の補償内容は、火災による被害だけでなく、台風や大雨、大雪による自然災害や盗難、水漏れ、破損や汚損まで幅広くカバーしてくれます。しかし、全ての補償を付帯することが必ずしも良いというわけではありません。と、不要な補償が含まれていて保険料が高いという状況を避けるため、本当に必要な補償を確認しましょう。

例えば、住まいの近くに山や川がなく、国や自治体が公開しているハザードマップでも被害範囲に自宅が含まれていない場合、水災補償は外しても良いかもしれません。

このように、必要のない補償を外すことによって、保険料は安くなります。ただ、基本補償に含まれていて外せない補償もありますので、保険会社に詳細を確認しましょう。

保険期間を長くする

中古住宅か新築住宅かに関わらず、火災保険の保険期間は、最短1年から最長10年まで年単位で契約をすることができ、保険期間が長いほど保険料が安くなります。10年契約の場合、1年契約に比べて約20%近く安くなることもあります。割引率は保険会社によって異なるので、詳しくは保険会社に確認しましょう。

また、保険料を月払いにするか、1年分まとめて払うか、契約期間分をまとめて払うかでも割引率が変わります。割引率が最も高いのは、契約期間分の保険料をまとめて払う方法ですが、一度に払い込む保険料の負担も大きくなります。無理なく支払いができる方法を前提に、最大限の割引が受けられるよう、選択しましょう。

⇒保険期間について詳しく知りたい方はこちら

家財の保険金額を抑える

火災保険は、補償の対象を「建物のみ」「家財のみ」「建物と家財」の中から決めます。「家財のみ」もしくは「建物と家財」を選択した場合は、家にある家財に損害が生じたときに支払われる保険金額の上限を、契約時に指定します。

保険金額を高く設定するほど保険料も高くなるので、保険金額を最低限に抑えることが保険料の節約につながります。家財の保険金額は、今ある家財を新たに買いなおすといくら必要なのかを確認し、適切な保険金額にすることをおすすめします。

家財とは
  • 衣類
  • 食器
  • 電化製品(建物に取り付けられているエアコン等は家財に含ませません)
  • ソファ   ほか

⇒家財について詳しく知りたい方はこちら

中古住宅に地震保険は必要か?

中古住宅を購入する際、火災保険とは別に、地震保険への加入をどう検討すべきか悩む方も多いのではないでしょうか。

⇒地震保険の基礎知識についてはこちら

地震保険の保険料は安くはありませんが、近年は地震被害も増えており、万が一巨大地震が発生した場合は、甚大な被害を受ける可能性があります。ただし、地震で発生した火災や水災の被害は、火災保険では補償されません。そのため、地震保険への関心は高まっています。

中古住宅を購入して間もなく地震に巻き込まれて被害が発生した場合、住宅ローンを支払いながら住居の修理や生活の立て直しをすることになります。地震保険の加入によって家計への負担は増えますが、万が一に備えてしっかりと検討することをおすすめします。

まとめ

中古住宅だからこそ、火災保険に加入する意味について、おわかりいただけたのではないでしょうか。とはいえ、これだけ多くの保険会社や火災保険の商品があると、自分一人で調べて比較し、必要な補償をしっかり選んで加入する、というのは大変です。ハウスメーカーや金融機関が紹介してくれるまま火災保険に加入するという方も多いようです。しかし、大切な家と家族の暮らしを守ってくれる保険は、しっかり比較して選びたいもの。一括で保険会社の比較ができる「保険スクエアbang! 火災保険」を利用すれば、保険のプロに相談することもできますので、補償内容などで悩んでいる場合は、一度お試しください。

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