火災保険はダイレクト型(ネット契約)と代理店型(人を介する)の2種類!それぞれの違いを解説
火災保険はダイレクト型(ネット契約)と代理店型(代理店を介して契約)のどちらで契約したほうが良いのでしょうか?一般的に、ダイレクト型の保険のほうが、代理店型で契約するよりも保険料が安くなる傾向にあります。しかし、ネットでの火災保険の契約には、自分で検討から申込みをするため、ある程度の知識が必要です。
この記事では、ネットもしくは代理店で契約するにあたってのメリット・デメリット、保険料の違いなどについて紹介します。ネットと代理店のどちらで火災保険を契約するか迷っている人は、ぜひ参考にしてください。
火災保険の契約窓口は大きく2つある
火災保険の契約窓口は、以下のふたつが挙げられます。
- ネットで直接契約する「ダイレクト型・通販型」
- 代理店を経由して契約する「代理店型」
ここからは、それぞれの契約窓口の特徴について解説します。
ネットで直接契約する「ダイレクト型・通販型」
ネットで契約手続きをする火災保険のことを、「ダイレクト型火災保険」と言います。ダイレクト型の火災保険は、保険代理店や保険会社の営業担当者などを介さず、契約者自身がネット上で補償内容などを決め、保険会社と直接契約をする方法です。ダイレクト型火災保険は、「通販型火災保険」「直販型火災保険」「ネット型火災保険」などと呼ばれることもあります。
代理店を経由して契約する「代理店型」
代理店が契約窓口の火災保険のことを、「代理店型火災保険」といいます。代理店は、保険会社の委託を受けて、保険契約の締結、保険料の領収などの業務を行います。また、代理店には、専業と兼業があります。専業の代理店は、保険の販売を専門としています。一方、兼業の代理店は、不動産会社や金融機関のように、他の業務とあわせて保険販売を行います。
火災保険の契約窓口の違いによるメリットを比較
火災保険は、ダイレクト型(ネット型)、代理店型いずれの契約方法においても、相応のメリットがあります。
メリット | |
---|---|
ダイレクト型(ネット型) |
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代理店型 |
|
以下、ダイレクト型(ネット型)と代理店型のメリットについて、それぞれ解説します。
ダイレクト型(ネット型)火災保険のメリット
ダイレクト型(ネット型)火災保険のおもなメリットとしては、以下の3つがあります。
- 火災保険料を抑えられる可能性がある
- 時間や場所を選ばず契約できる
- 火災保険の補償内容を自身で細かく決めることができる
ダイレクト型の火災保険は、生命保険や自動車保険と同様に、代理店での募集や保険会社の営業にかかるコストが削減されるため、一般的には保険料が抑えられる仕組みになっています。また、ネット上で保険の比較・検討から申込みまで完結できるため、時間や場所を選ばずに火災保険の契約手続きができます。
さらに、ダイレクト型の火災保険は、代理店型で契約するよりも自身で細かく補償内容を決められるため、不要な補償を省くことができ、保険料が抑えやすくなっています。保険会社によっては、ネット上での契約により保険料が割引される場合もあります。
代理店型火災保険のメリット
代理店型の火災保険のメリットとしては、おもに以下の3つがあります。
- 火災保険についてアドバイスを受けることができる
- 生命保険や自動車保険の相談もできることがある
- 契約後も営業担当者からサポートを受けることができる
代理店型の火災保険は、文字通り代理店を介して契約する保険です。自分に火災保険の知識がなくても、代理店の営業担当者に建物の構造や平米数などの情報を提供すれば、最適な補償を提案してくれます。補償や契約に関する不明点を相談しながら契約内容を決めていくことができます。
また、担当者が保険契約の締結や契約内容の変更手続きなどを行ってくれるので、手間を省くことができ、手続きの不備も避けられます。また、生命保険や自動車保険など、火災保険以外の保険も扱っている代理店であれば、火災保険と同時に相談することができます。
また、契約後も営業担当者から、下記のサポートを受けられます。
- 保険契約の変更、解約
- 事故が発生した際の保険会社への連絡
- 保険金請求手続き
火災保険の契約窓口の違いによるデメリットを比較
火災保険のダイレクト型(ネット型)と代理店型、それぞれのデメリットは下記です。
デメリット | |
---|---|
ダイレクト型(ネット型) |
|
代理店型 |
|
以下で、それぞれ解説します。
ダイレクト型(ネット型)のデメリット
ダイレクト型(ネット型)の火災保険のデメリットとしては、次のふたつが挙げられます。
- 補償内容を自分で考える必要がある
- 事故対応も自分が主体で行う必要がある
ネット・ダイレクト型の火災保険は、自分で補償内容を決めて申込みをします。そのため、火災保険に関する最低限の知識が必要です。補償内容についてわからない点は、自身で調べなくてはなりません。
また、事故対応についても、基本的には自身で行います。仮に、災害で建物などが損害を受けた場合は、まずは事故の内容や状況を保険会社に伝えたのちに、必要書類をそろえて保険会社に送らなければなりません。
なお、補償内容や事故対応について不明点や相談したいことがある場合、ネット・ダイレクト型の保険会社のコールセンターに問い合わせをすれば一定のサポートが受けられます。
代理店型のデメリット
代理店型の火災保険のデメリットとしては、以下のふたつが挙げられます。
- 手続きを対面で場合もある
- 火災保険以外の営業を受ける可能性がある
代理店型は、原則として営業担当者と対面で手続きを行うため、面談の調整が必須です。そのため、ダイレクト型に比べると、保険の契約まで時間がかかる傾向があります。
また、火災保険の相談時に、生命保険や自動車保険などほかの商品に関する営業を受ける可能性があります。
自分に合った火災保険契約窓口の選び方のポイント
一般的に、保険料はダイレクト型(ネット型)保険のほうが安くなる傾向にありますが、火災保険に関しては、先述の通りさほど差がない場合があります。
では、自分に合った火災保険契約を選ぶためには、どのような点を検討すると良いのでしょうか?ポイントとしては、以下の2点が挙げられます。
- 火災保険に関する最低限の知識はあるか
- 事故対応を自身でスムーズに済ませられるか
これらのポイントを踏まえ、ダイレクト型(ネット型)と代理店型、それぞれがどのような人におすすめなのかを解説します。
- ダイレクト型(ネット型)はこんな人におすすめ
- 代理店型はこんな人におすすめ
ダイレクト型(ネット型)はこんな人におすすめ
ダイレクト型(ネット型)の火災保険がおすすめなのは、次のような人です。
- 火災保険をネット上で複数比較・検討したい
- 火災保険の基本的な知識がある
- 時間や場所を選ばず、自分のペースで保険を選びたい
ダイレクト型の場合は、ネット上で複数社の保険料比較が容易にできます。ネット上であれば、基本的には24時間365日見積もりを作ることができるので、自分の時間があるときに比較検討ができます。
ただし、自身で補償内容を設定するため、火災保険に関する最低限の知識が必要です。「保険スクエアbang! 火災保険」では、火災保険を選ぶための基礎知識や、火災保険の用語、仕組みなどをわかりやすく解説しています。さらに、ダイレクト型(ネット型)の火災保険料の比較から申込みまで、オンラインで完結できるため、ぜひ利用してみてください。
代理店型はこんな人におすすめ
一方で、次のような人には代理店型の火災保険がおすすめです。
- 火災保険に関する知識がまったくない
- 保険の契約から契約後までサポートを受けたい
代理店型で申し込む場合、基本的には営業担当者と対面でやり取りを進めていきます。その際、必要な情報を提供すれば見積もりや申込書を作成してもらえるため、たとえ火災保険に関する知識がなくても、最適な補償内容を相談できます。また、事故が起きた場合の保険金請求に関しても、代理店の営業担当者のサポートを受けることができます。
まとめ
火災保険は、おもにダイレクト型(ネット型)と代理店型の2種類に分けられます。一般的に、人を介さないダイレクト型(ネット型)のほうが代理店型よりも保険料が安くなりますが、生命保険や自動車保険に比べると、火災保険ではその傾向は顕著ではありません。近年ではダイレクト型の火災保険は増えており、この傾向は続くでしょう。
火災保険の知識がある人、自分のペースで火災保険を比較検討したい人は「ダイレクト型」、火災保険の申込みから事故対応までサポートを受けたいという人や、補償内容を相談して決めたい人は、「代理店型」を選ぶと良いでしょう。
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